2016年度 Summer Camp@秩父【報告】


<参加者の感想>

 

1日目

面白すぎるアイスブレイキングからサマキャンがスタートしました。劇のテーマと役をくじで決めて即興で劇を作って、面白さを競うという企画でした。私たちの班が引いたくじはテーマが「部活」、役は「猫」。難題でしたが、素晴らしい頭の回転と安定した面白さをもった先輩のおかげでがっつり笑いをとることができました。結局、優勝は「今年のサマキャンチーフの関谷先輩が、サマキャン中にポケモンGoをして、怒ったJIMSAの代表に川に流される」という劇に取られてしまいましたが、大いに楽しみました。

その後にCM Sectionのワークショップで、英語での医療面接の方法を学びました。こんな高度なワークショップに参加している自分に酔う間もなく、マイクが容赦なく回ってくるので、おっかなびっくり、英語で患者さん役の先輩に質問をしました。それから、アイスブレイキングの班ごとに分かれ、最年長の先輩が、ある病気の患者さん役をし、私たちが先輩に医療面接をして先輩が演じている病気を当てる練習をしました。英語もたくさん話せて、とても勉強になったのですが、素晴らしいと思ったのは、先輩方の医学の習熟度の高さでした。「何をしているときに痛くなり始めたかを覚えていたら突然の梗塞だから、そこは聞いて確認しないといけない」「風邪かも、と言って来る患者さんには“症状をできる限り詳しく説明してください。”というようなオープンクエスチョンが情報をたくさん得られるので効果的」など、たくさんのことを教わりました。親しい先輩に教わるのは、普段教授の授業で聞くより断然インパクトがあります。

医学部の勉強は大変なことがこれからたくさんあると思いますし、怖くなることもたくさんあるのですが、そのような先輩の姿を見ると勇気づけられますし、私も四年生になったときにはこうありたい、と強く感じさせられました。ロールモデルとなる素敵な先輩方と出会い、一緒に勉強することで、普段の勉強のモチベーションにつなげられるのは、JIMSAの大きな魅力だと思います。そして、勉強の後は、楽しいバーベキュー、懇親会が私たちを待っていました。とても充実した濃厚な一日でした。

 

2日目

一番楽しみにしていた川遊びをしました。はしゃぎすぎて、Tシャツがずぶぬれになってしまいましたが、優しい先輩が見かねて上着を貸してくれました。その後、河原で人生初のスイカ割りを成功させ、大喜びしました。

午後は、外部講師のJames Thomas先生による特別授業、ELT Sectionのワークショップでした。James先生の出した課題に、班ごとに分かれ、英語だけで班員と意思疎通をとりながら1時間取り組みました。消化器系の話でしたが、消化器やホルモンの英単語をまだ勉強していないので、一人ではとても取り組めなかったと思います。

しかし、James先生が、「難しくても、学んだといえることが何かしらあればOKだよ」と言ってくださいましたし、同じ班の先輩方が、一生懸命英語で私たち1年生に説明してくださるので、その熱意に引き込まれて、頑張りました。振り返ってみると本当に精一杯やったので、医学面でも英語面でも吸収できたものが多かったですし、先輩方と協力して真剣に医学英語の課題に取り組むという経験ができて本当によかったと思います。また、James Thomas先生は、課題の解説の後、「気になる疑問があったら質問しよう」「自分と興味が似ている人を探そう」「他人とではなく昔の自分と今の自分を比べよう」など、たくさんのアドバイスをしてくださいました。全部メモしたので、今後実践していきます。

ELT Sectionのワークショップでは、英語での演劇と、ディベートを体験しました。演劇では、班に分かれて、英語の詩を劇にして発表しました。ディベートでは、私たちの班では「生活習慣病患者を保険診療の対象外とするか」というテーマで賛成の意見を英語で述べ、班のみんなで意見交換をしました。その後、同じテーマで反対意見だった班と合流し、お互いの主張を紹介しあいました。英語をたくさん話しましたし、同じテーマに対しても様々な主張の立て方のアプローチがあることを知り、大変興味深かったです。

勉強のあとは、花火と懇親会でした。懇親会では、この日二十歳の誕生日を迎えたサマキャンスタッフの先輩を盛大にお祝いしました。スタッフのお仕事が大変だったと思います。お疲れ様でした。

 

3日目

3日目は、BM SectionのワークショップでUSMLE(米国医師国家試験)勉強会から始まりました。未習範囲でしたが、先輩方の発表が面白くてわかりやすく、USMLEの問題を自力で解くことができたのは感動でした。私は今大学で勉強している基礎医学が好きなので、とても面白いと感じました。

後の観光で、私たちの班は、農園でマスのつかみどりを体験し、とれたてのマスを塩焼きにして昼食にしました。美味しかったです!!その後、暑いので鍾乳洞に涼みに行こう、ということになり、向かったのですが、なんと、鍾乳洞の中は上り下りが激しく、出てきたときは全員が汗だくでした。

帰った後は夕食、懇親会をし、他の部屋へお邪魔してみんなで人狼大会をやったりしました。たくさんの先輩方や他大の1年生と親睦を深め、楽しい時間を過ごしたので、このころにはもう明日でサマキャンが終わってしまうことが悲しく残念に感じていました。

 

4日目

Closingではお世話になったサマキャンのチーフの関谷智先輩、会計の市原真里子先輩にみんなからのメッセージ入りのアルバムを贈呈しました。その後、スタッフの先輩と、JIMSA代表の先輩からご挨拶があり、改めてスタッフの先輩方や、各セッションの先輩方が、本当にいろいろなことを考え、努力して準備して下さったのだなと感じました。

「よく学び、よく遊べ」というJIMSAのモットー通り、医学面でも英語面でも吸収できたことがとても多く、遊びも盛りだくさんで、本当に最高な4日間でした。スタッフの先輩方、各セクションを用意して下さった先輩方、本当にありがとうございました。来年のサマキャンも、今からとても楽しみにしております。

 

東京女子医科大学1年 大橋文香

 

 

<チーフコメント>

 今年のJIMSAサマーキャンプにご参加頂いた皆様、運営や企画を支えてくださった皆様、沢山のご支援を有難うございました。ここに、特に大きな事故やトラブルもなく4日間のキャンプが無事に終わりましたことをご報告させて頂きます。

今年は今まで以上に英語を使うというテーマを主軸とし各セクションにワークショップを企画して頂いた他、外部講師としてJames Thomas先生に多大なご協力を頂き全てのディスカッション、解説を英語で行うスペシャルワークショップを開催することができました。

学問というのは何事もinputとoutputのバランスが重要なのだと思います。

大学で得た知識や、または逆に講義では習えないような医療トピックについて自身で理解を深めるとともに大勢のオーディエンスを前にoutputし、時にはその能力の高さを他人と競う。

そんな魅力的なJIMSAの活動ですが、きちんと組織化された医療系英語団体だからこそ会員が英語のoutputではなくinputに更に磨きをかけることでJIMSAの活動自体がより躍動するのではないかとこの1年感じておりました。

それゆえこのようなテーマで1年間を通じて企画作成に取り組ませて頂きましたが、今回のサマキャンが皆様の英語能力の更なる向上へ取り組むきっかけとなり、JIMSAのこれからの大会で少しでも英語を耳にする機会が増えれば今年のチーフとしてこれほど、嬉しいことはございません。

 

最後になりますが、サマーキャンプを運営するスタッフ(通称:サマキャンズ)はサブの時期も含めると2年という長い歳月をかけて夏の短い4日間のキャンプを企画する、まるで夏の蝉のように準備に対して輝く時間の限られたお仕事です。

来年のサマーキャンプに向けても既に水面下で動き始めております、そんな来年を担う彼らが無事に次の夏、サマーキャンプの運営として大空へ飛び立てますよう皆様のお力添えをどうか宜しくお願い致します。

 

 9月以降もJIMSAは大きなイベントが続いて参ります、皆様のご参加をJIMSAスタッフ一同お待ちしております。

 

JIMSA Summer Camp 2016 Chief

埼玉医科大学 3年

関谷 智